深夜の修羅場

お題「お酒での失敗談」

というお題があったので書こうと思う。

 

お酒での失敗でいうと、飲み会や友人たちとの歓談で油断した時に色々あるという感じだ。私が経験したことで言うと、大学時代のゼミでの飲み会で、酔っぱらって最後の方に飲もうとした日本酒を注ぐときにこぼしてしまったり、新卒で入った会社の見送り会で、お手洗いにいくとき間違って現場のトップを違う役職で呼びかけたことがある。今思い出しても気まずかった(寛大な心をもったかつての上司にお詫びと感謝を)。

 

それでも吐くということはなかったので、お酒とはいい付き合いをしてきたのではないかと思っていたのだが、以前の誕生日のこと、ボトルの赤ワインを買って飲んでいた。母に一杯わけ、私も半分ぐらい空けたら休もうと思っていたら、飲みやすくってそのまま最後まで飲んでしまった。さらに調子に乗って白ワインをグラス二杯ほど飲んでぐでんぐでんに酔ってベッドに入ったのだ。それから深夜。グロッキーな状態で目が覚め、頭が痛くてたまらない。仕方がないので水を飲んで休憩していたところ、気持ち悪さが限界を達し、とうとう吐いてしまった。幸い袋の中に吐き出せたので、部屋はそこまで汚れなかったが、今までこういう失敗はしたことがなかったのでなかなかショックを受けていた。

 

いままで飲みすぎたときは、間にお茶や水を挟んでいたし、飲み終わるとビタミンC剤や飴でアルコールの代謝で消費される糖分やビタミンなんかを補給していた。それをなくすとこうも簡単に体はだめになってしまうとは。ゼミの飲み会でも幹事になった後輩の子が初めて飲んだカクテルで吐いていた。あのときは教授や他のゼミ友と一緒になって、その子に「吐けてよかった。体がちゃんと身を守ろうと反応したんだから」と飴を渡してなぐさめていた。私が今回飲んだワインはアルコール度が12%もあるから、それをボトル一本とグラス二杯も行けば当然と言えば当然の結果なのかもしれない。飲むペースが早いと言われることも多かったし、私は今まで運よく醜態を人前でさらさずに済んでいただけなんだと実感する深夜だった。

 

お酒を飲むとき、ゼミの友人のうち一人がビニール袋とおしぼりを携帯していたことを思い出した。私が所属していたゼミは6人で全員女子だった。そのうちの元気のいい明るい子がよくお酒を飲むのだが、ちょくちょく吐いてしまうことがあった。それを慮っての用意だった。もうあの時の若さもなく、肝臓も疲れやすい。そろそろお酒の加減を覚えていかないといけない年なんだと思い知らされる修羅場だった。